星尾温泉

星尾集落ガイド

日本の原風景が色濃く残る星尾集落。その見どころを紹介します。

線ヶ滝のイメージ

線が滝

南牧村の「三名爆」の一つで、群馬県の天然記念物及び名勝にも指定されている滝。落差は35メートルで、一筋の線を描くように岩肌を落下する美しい滝です。(温泉から2.2km上流)

星尾風穴のイメージ

星尾風穴(南牧村指定史跡)
星尾集落大上地区の山腹にある星尾風穴。

地下から吹き出す冷風を利用したもので、地下に深い穴を掘り周囲に石垣を積んだ蚕種の貯蔵施設です。

明治38年に星尾風穴合資会社が創業され営業を始めました。風穴内の摂氏温度は最低-4.4度、最高7.2〜7.8度で、蚕の種紙を保管する貯蔵所として各地から委託を受け全国的に注目され、養蚕の発展に貢献しました。

昭和に入り蚕種の貯蔵施設の役目を終えたあとは、地元青年団が経営する天然氷の貯蔵所として使われました。川に張った氷を保管し、病人などへ販売することで活動資金としていました。今なお冷風が地下から吹き出ています。(温泉から700m上流)

諏訪神社のイメージ

諏訪神社(正一位)

 諏訪大社の分社の一つ。長野県外では唯一、諏訪大社と同様の御柱祭が行われていて、境内には祭りで建てられた御柱が立てられていいます。御柱祭は350年以上の歴史があり、直近では2016年4月に、第51回目の御柱祭が開催されました。(温泉から500m上流)

吉祥寺のイメージ

吉祥寺

1573年に建立された天台宗の寺。立岩の中腹にある威怒牟畿(いぬむぎ)不動の不動尊が境内にあり、修験者が用いた天狗面も保存されています。(温泉から400m下流)

山の神のイメージ

山の神

小倉・道場地区の氏神。三本の木が合体したご神木があり「縁結びの神」として祭られています。神社の裏手に欅の大木(400百~500百年といわれている)が3本あり、地域の補修事業のために伐採を考えたとき、1,500万円の値がついたいと言われています。しかし、伐採されることはなく、着々と時を刻んでいます。(温泉から2km)

薬師堂のイメージ

薬師堂

茅葺屋根の古い堂。灯籠は江戸時代初期のもので、隣接する墓地には、板の碑と、古い五輪塔があります。(温泉から700m下流)

星尾の山村景観のイメージ

星尾の山村景観

星尾集落は、築100年以上の古民家群と石垣の景観がよく保たれていて、養蚕とコンニャク栽培で繁栄した昔の面影が残る山村集落です。古民家の多くは、2階の梁が出張りその部分が廊下になっている「出梁造り(現地名:カズ掛け」と言われ、伝統的建造物として注目されています。二階は蚕室で、養蚕と蒟蒻で隆盛を誇った古き良き時代を彷彿とさせてくれます。

星尾の山村景観のイメージ

星尾の山村景観のイメージ

何重にも積まれた石垣の景観は、先人たちの汗の結晶です。爺ちゃん婆ちゃん達は、石垣の維持管理が大変だったと昔を振り返ります。